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パパは楽しい躁鬱病

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ものすごい本を発見しました

『ものすごい』としか言えません


でも1位キング オブ ブックsは未だに向井千秋ちゃんのダンナ万起男ちゃんの『女房は宇宙へ行った』シリーズは動きませんがね・・・

love 万起男ちゃん・・・

この本は作家北杜夫(日本に躁鬱病という病気を知らしめたと言われる)が娘と
はちゃめちゃ過ぎる躁鬱病の過去を振り返る座談会方式の本です

暖かくなると躁病、秋が来ると鬱病になる北杜夫ですが、
躁病の際の北杜夫の言動ははちゃめちゃすぎ

突然日本から独立宣言し、ドクトルマブセ共和国を樹立

庭で国旗を掲げ、国家を意気揚々と歌う北杜夫・・・・

それを横でにこやかに見守る妻と娘・・・

この状況を『楽しい』と思ってもらえる妻と娘がいる北杜夫は幸せすぎるでしょ

もうヨボヨボで、躁が来なくてつまらないとはっきり言う娘がいる北杜夫は幸せすぎるでしょ

ドクトルマブセ共和国の文華賞をうれしそうにもらう遠藤周作という友人がいるなんて北杜夫は幸せすぎるでしょ

文華賞をもらった遠藤周作、1000万マブセの賞金の使い道を聞かれ、真面目に『家を買おうと思います』と答えてくれるなんて・・・も~北牧夫は幸せ者以外の何者でもない!!

もうこれ以上は書いたらつまらなくなってしまうので、言及しないけれど

こんな幸せな人生を送れる人が世の中にいるんだ~とうらやましく思いましたよ

もう面白くて面白くて、笑いすぎて、この笑いを1日で終わらせるのがもったいなくて
私は一日に3~5ページしか読み進めることができませんでした

ガリ子が眠った後、大事に大事にページを読み進め、プップゥ~と笑う幸せすぎる夜を過ごすことができました

一度うっかりカフェで読んでしまい、うぷぷ~~~と笑ってしまい、変質者の何者でもありません

今の暗い世の中に、絶望に打ちひしがれる人もいる中で、こうやってポジティブに支えてくれる人が周りにいるってことがどれほど大きな意味を成すか・・・・どれだけ救われるか・・・・

生きることに、生き延びることに必死でなければいけない社会ではなくなって、平和な世界に生きる私達の心の矛先が自分自身に向かうことが多いことで、人と比べて辛くなってしまうから、こうやって鬱に苦しむ人たちが出てくるんだという北杜夫の意見は重く感じます

でも。。。北杜夫・・・アナタのはちゃめちゃぶりはすごすぎますよ。。。

私のツボにガッツリはまったこの本

皆様是非手にとって読んでみてください



by circus1616 | 2009-03-17 12:56 | happy